自動スクリーン印刷装置
特徴
ガラスやパネル等の厚物基材への印刷を 作業者がハンドリングすることなく、自動ライン上で印刷を行う装置です。印刷ラインとしては 自動投入後、印刷基材のクリーニング、印刷位置決め、スクリーン印刷、基材排出、UV硬化迄を、自動的に行います。
作業者によるハンドリング時に生じる 基材の汚れやダストの付着を最大限に抑え、自動位置決めにより印刷位置のバラツキも減少させることが出来ます。印刷後の排出ゾーンでは、印刷の出来栄えを検査しながら精査し印刷を行えます。基材投入から排出までは、クリーンブースで囲まれており非常にクリーンな環境での印刷が可能です。印刷版と、印刷基材の位置を正確に合わせる カメラモニターも装備しております。
勿論、スクリーン印刷の印刷条件に関しては、デジタル入力により設定されますので、印刷条件の管理に関しては、デジタルパラメーター管理を行っております。スクリーン印刷の設定の要となる、スキージゴムの押し込み設定に関しても自動的に設定する機構で印刷圧力に関する管理も徹底されております。
精密な印刷が可能ですので、液晶ディスプレイの内装材、表示部への印刷 及び 照明関連等の印刷にも適しております。ハンドリングに慎重を行う必要の有る ガラス基材への印刷に関しても有利です。エアーブロー、エアーチャック、ローラー搬送、ベルト搬送など実績のある搬送方式を採用していますので、印刷基材の裏面の傷付き等は、皆無です。
印刷面に関しても、クリーニング時、スクリーン印刷時以外で、印刷面に接触することは有りません。印刷面の汚染や、シミ、打痕等が発生しません。
印刷機の構成
基材投入より、仮位置決め、基材クリーニング、自動印刷位置決め、印刷テーブルセット、印刷、排出、コンベアUV硬化装置までを、自動搬送でライン化しております。
設備の応用
自動ラインの構成は、UV硬化ラインとなっていますが、UV硬化以外の乾燥方法にも対応致します。高温処理、熱風循環処理、近赤外線処理、遠赤外線処理も可能
用途
- 半自動機では、対応出来ない高精細の印刷
- 生産量の多い厚物印刷
- 傷、汚染がネックとなる印刷
- 傷付きの発生が懸念される材質への印刷
- ゴミ、埃の付着が課題となるような機能性印刷
御相談の必要な基材
- 薄物フィルム印刷基材
- 厚みは有るが、腰の無い軟質基材:基材の撓みによる搬送時の擦れ
- カット部が切りっぱなしのようなパネル基材:版の破損の原因となります。*印刷エリアや、印刷余白の有無の確認が必要となります。
- C面の取られていないガラス基材:エッジの角より版が破損する原因となります。*エッジ部の保護や、印刷時の当て板を設置することで、印刷可能となる場合が有ります。
その他
- 基材の裏面の傷防止の為に、セパレーターや、マスキングをお勧めします。
- セパレーター、マスキングの素材については、御相談をお願い致します。
- NC加工品の端面処理や、エッジ処理部についても、事前に御相談下さい。
- 印刷面への表面保護や、ラミネート加工等も御相談下さい。