概要
特殊ラバー・パッドにインキを転移させた後に、印刷対象物へインキを転写させる印刷機です。パッド印刷は オフセット印刷の一種ですが、弾力性のある特殊ラバー・パッドが製品の形に沿って印刷しますので、2次曲面や3次曲面 及び 凹凸面にも印刷することが出来ます。
また、凹版を使用しますので、繊細な文字や模様も鮮明かつ精密に印刷することが出来ます。インキの乾燥が早いため、乾燥工程なしで連続的に多色印刷を行うことが出来ます。
特徴
- 平面はもちろん、2次曲面や3次曲面にも印刷可能
- 凹面の内側にも印刷可能
- 繊細な図柄が印刷可能
- 多色連続印刷が可能
- 柔らかいもの、もろいものにも印刷可能
- 樹脂版使用で多品種少量印刷にもローコストで対応可能
パッド印刷条件の管理
印刷パターンや、被印刷面の形状により、版の仕様を選定した上で、インキの粘度やインキの乾燥性、及びパッドの大きさや形状を選定します。インキの転移が良好な条件を導き出す 印刷のノウハウが必要となります。
パッド印刷の注意点
ベタ面の印刷が難しい: 特にベタ面の中央部は薄くなります。曲面への印刷では、印刷の伸びが発生します。*中心から両サイドにいくに従って伸び率が大きくなります。
塗膜厚みが薄い*パッド自体が、インキを転移する際に押えこみますので、インキの厚みは薄くなります。
用途
- 球体へのワンポイント印刷
- 2次曲面への印刷
- 3次曲面への印刷
- 凸凹のあるような被印刷物への印刷
- 凸面への印刷
- 凹面への印刷
- 樹脂ボトルなどの立体品へのネーム入れ
- 成形品などへの印刷
- その他、平面、曲面への多種多様な印刷